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三浦しをんさんの、きみはポラリスという本の「裏切らないこと」という作品を読みました。
うちのばあちゃんは6月に亡くなりました、
わたしは凄くおばあちゃんこで ばあちゃんが大好きです。
じいちゃんはまだ若いうちに死んでしまっていて、会ったことはありません。
うちのばあちゃんは凄く綺麗で強い女性で、凛としていて美しく、仕事も出来て人に甘えることも上手い。わたしの憧れはと聞かれたら、ママと2人のばあちゃん。
白髪が美しく、言葉遣いも綺麗で、厳しく、そして優しい人でした。
亡くなってしまったその日にあまりわたしは泣けなくて、亡くなったっていうよりは時間が止まった感覚で、多分きっとこの感覚は理解できないという人も居ると思うのだけど、ばあちゃんは生きてるんです。ちゃんと。心の中で生きてるとかそんな寒い事じゃなくて
この作品に前園夫婦という夫婦が出てくるのだけど、秘密を抱えていて。愛の形は人それぞれで、それを否定する必要も資格も誰にも無いんです。ただそれが全てだから。
じいちゃんには会ったことないのに、わたしはじいちゃんに会ったことある気がするんです。不思議だけど。
ばあちゃんが亡くなる時に、なにか違和感があって。みんな悲しんでいたから、言えなかったけど気持ちがあるというか。言葉に表すのは難しいんだけど。
人に優しい子であってほしい、自分が得するように生きなさい、美しくありなさい、正直でありなさい。自分にはお金をかけなさい。
たくさん言われたけど覚えてることは少ない。
命が終わるということは、
突然気持ちが無くなるということは。
今までまとまらなかったけれど、
二ヶ月ちょっと経って、やっと。